
建築知識 2019年10月号 パースと背景画の最新技術
本特集では、設計者からアニメーター、背景グラフィッカーまで、「イラストのプロ」の作品をもとに、手描き図面・イラストの描き方のすべてを徹底解説。「消失点って何?」といった透視図法の基礎から、「添景が描けない」などのお悩み解決、「タッチの使い分け」をはじめとした応用技まで、イラストのプロならではのテクニックを大公開します。これを読めば、プレゼンから現場まですべての場面でコミュニケーション力が格段にアップすること間違いなし。
■特集 パースと背景画の最新技術
・はじめに
見せ場を事前に決めておく
図版資料の特性を整理し、使い分ける
・図法
透視図法の基本を知る
1点透視の奥行きはVPから壁際×1.5倍の比率に
2点透視はVPの位置を1対4に/壁を対角線を使って均等に分割
ランダムな幅も対角線で簡単に分割できる
1点透視で丸い床やテーブルを描く/小物はすべて単純な形に分割して描く
上り坂は上下2つのVPで描く/下り坂は上り坂の応用で描ける
勾配天井は3つのVPで描く/階段は坂道のアレンジで描ける
横内式1点透視図法で効率的に描く/画角と構図の選択で臨場感UP
図面でパース以外の表現を
見せたいものによって角度も変えるアイソメの応用
着色と影の効果で平面図を立体的に/断面図ではより影の表現が重要
立面図に立体感を加えると効果抜群
・表現
心を揺さぶる「手描き」の力
知っておきたい画材と道具
今すぐ使える「コピックスケッチ」テクニック
色鉛筆はハッチン具で素材感・立体感を出す
透明水彩は着色の順序が大切
陰影表現の基本を知る
陰影は色味を統一する
ロジカルに着色する
図面のスケールに応じて色を使い分ける
目的語とにタッチを使い分ける/物体の質感を色で表現する
イラストの意図を色で強調する/レイヤーを重ねて夜景をつくる
寒色系線画で細密イラストを引き立てる/線画は描き込みを少なくシンプルに
・添景
添景は戦略的に配置する
内観パースは「遠近感」と「生活感」がキモ
添景は大まかなかたちを捉える程度に描く
人はモジュールで描き分ける
樹木は幹と葉の比率が決め手
樹木を重ねて高低差を表現する/植栽は輝きが命、ハイライトがキモ
家具は細部の描写と陰影が要
家具の素材感はパターン化して表現する/生活感は小物に語らせる
アニメーションの美術設定に学ぶ世界観の出し方
・モジュール・寸法
和室のモジュールと寸法/和室で使える添景
洋室のモジュールと寸法/洋室で使える添景
移動空間のモジュールと寸法/移動空間で使える添景
キッチンのモジュールと寸法/水廻り空間のモジュールと寸法
水廻り空間で使える添景/屋外空間のモジュールと寸法
屋外空間で使える添景
・仕事術
パースで効率よくイメージ共有
手書きで正確・最速!ワーキングパースのススメ
できるプレゼンシートの極意
「ドラフト感」で依頼主の本音を引き出す
シークエンスで見せて依頼主の想像をかき立てる
親しみやすい表現で建築を身近に
「売り」を的確にアピールするプレゼンシートのつくり方
一度のプレゼンで理解と共感を最大限得るには
建物を際立たせる雲の表現
現場スケッチのススメ
工事手順をスケッチで伝える
・メインイラスト
吉田誠治、休符、齊藤実紀、志田華織、だきねこ
中山繁信、林はるか、山本圭太
著者:
出版社:エクスナレッジ
サイズ:B5
ページ数:130
発行年:2019.10