ダム空間をトータルにデザインする GS群団前走記
ダム空間をトータルにデザインする GS群団前走記
ダムは地元はもとより、都市の近郊行楽地として、またレクリエーションの場として市民に身近な存在でありながら、同時に遠い存在でもあった。本書は本来身近な存在であったダムを市民にとってより親しい存在にするためダムのデザインに関わった人々の思いを綴ってメッセージとして市民に届けることを目的としている。デザイン上の工夫、至らなかった点等を利用する市民に向けて発信している。
■目次
・第一章 ダム・デザインの復権 篠原修
遅まきながらのダムの勉強/勉強の結果わかったこと/復権のための体制づくり/付言、ダムの是非について
・第二章 ダム空間トータルデザインの考え方 岡田一天
ダム事業の特徴/デザイン対象の設定/デザインの体制づくり
・第三章 苫田ダムのデザイン
苫田ダムグランドデザインの始まり 下村周/ダム空間の地域特性 岡田一天/全体構想 岡田一天/道路とトンネル 岡田一天/橋梁群 高楊裕幸/水辺と公園 -苫田・水辺デザインの顛末/堤体 岡田一天/サインとシステム 岡田一天/建築-管理庁舎 内藤廣・岡村仁
・第四章 横川ダムのデザイン
横川ダムを取り巻く背景 岡田一天/ダム空間の地域特性 岡田一天/全体構想 岡田一天/叶水大橋と橋詰広場 岡部成利・岡田一天/子持トンネル 野崎秀則/津川橋と黒沢峠橋梁 野崎秀則・今度充之/堤体とダムサイト広場 岡田一天・堀繁/水辺 岡田一天/建築-管理庁舎・インフォメーションセンター 本間利雄
・第五章 日本の名ダム/池田大樹
ダムのデザイン/近代水道ダムの萌芽 本河内高部ダム/神戸市の水道ダム群 布引五本松ダム・鳥原立ヶ畑ダム・千苅ダム/美しい水の流れを見せる 藤倉ダム・白水ダム・ピョウタンの滝/構造体の迫力 笹流ダム・豊稔池ダム/電力ダムとモダニズムの時代 太井ダム・小牧ダム・小屋平ダム/現代のダム・デザイン 中筋川ダム・石井ダム/ダムサイトの建築 黒部川第二発電所/近代ダム竣工年表
・コラム
著者:篠原修
出版社:山海堂
サイズ:B6
ページ数:276
発行年:2007.10
