日本の建築 明治大正昭和 3 国家のデザイン
明治建築界の法王辰野金吾と日本最初の古典主義者長野宇平治の全作品を網羅した記念碑的集大成。失われゆく明治大正昭和の町並みと建築が今よみがえる。
「時代を生きるということは、それも、明治という濃厚な空気の中で生きてゆくということは、建築家にとってどのような出来事だったのだろうか。明治の建築界に法王として君臨した辰野金吾は、そういう生涯を生きた。日本の至る所、新時代の息吹きの聞こえるあらゆる街に、彼は、葛西万司、片岡安、長野宇平治をパートナーとして、ドームを頂く赤煉瓦の銀行や会社を建ててゆく。煉瓦の鮮やかな赤と花崗岩の灰白色が織りなす明治建築の綾錦の中に、設計者が仮託したものは?そして、国家が求めたものは?日本銀行本店の石と、東京駅の煉瓦は、今、語り始める。」
■目次
・写真構成 かたちの清華 写真 増田彰久、解説 藤森照信
・日本銀行本店
・辰野式
・辰野金吾その他
・松本健次郎邸
・大倉精神文化研究所
・古典主義
・国家のデザイン 執筆 藤森照信
一、建築の家長 武士の子として
妻木頼黄、曽禰達蔵、片山東熊、辰野金吾
・アーキテクトの家
時代を、都を
二、二津の形
・初期辰野
渋沢商業街、工部大学校
・日銀時代
・辰野式
三、様式のすえ
・長野宇平治
・渋沢商店街を飾った初期辰野四作
・日本銀行とベルギー銀行
・長野宇平治浪漫主義三作
著者:藤森照信
出版社:三省堂
サイズ:A4変
ページ数:192
発行年:1979.06
