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死ぬのは法律違反です 死に抗する建築 21世紀への源流

セール価格 2,640円(税込)

芸術家であり、建築家であり、詩人であるアラカワとギンズ。建築的環境と身体との関係を再考する課題に邁進する2人のプロジェクトの広がりを示した、「自伝的解説」ともいえる刺激的な書。生命・環境・建築という横断的フィールドにおいて、人間の可能性の拡張を図るコーディノロジスト荒川修作氏に、本書の訳者である河本英夫氏がエキサイティングな問いをなげかける。

もし、人が死なないとしたら、どうしますか。もちろん現状において、すべての人は事実死んでおり、また死に続けている。しかし、ある条件とプログラムを受け入れることでその「天命」は反転する可能性がある、アラカワ+ギンズはその可能性の境界条件の設定を問い続けているのである。物理的・生物学的な「環境」のなかでわれわれは何を頼りに、何を求めて生きているのだろうか。真に人間にとってふさわしい環境の設定をするための建築とは何か。世界中の生命学者・分子生物学者・免疫学者から、いまもっとも熱い視線を投げかけられている待望の一冊。

■目次

・序 AからZまで「死ぬのは法律違反です」への導入/ジャン・ジャック・ルセルクル

・天命反転の法

・1 建築的身体として生きる

・2 人権宣言と建築的身体

・天命反転の法

・3 法的尺度

・4 死ぬのは違法である 過渡期の尺度

・5 かくも脆弱な世界 脆弱な世界で強く生きることは可能か

・6 否!!もしくは我が種を行くがままにまかせよ(下水に流せ)

・7 バイオスクリーヴは何を望むか

・8 建築的手続きと戦略的に設定された環境/配慮された住居

・9 普遍的宣誓供述書の近傍/生命位相学的な目的の同一性を緩和すること

・10 さらにどこまでも!!アイデンティティを行くがままにまかせよ(下水に流せ)

・11 建築的手続きの発明と組み立てのための指示

・12 みずから文脈化する情報(建築的手続きの発明と組み立てにしたがって進むために)

・13 天命反転

・付録

・用語集

・死なないことへの賛歌

著者:荒川修作+マドリン・ギンズ、河本英夫+稲垣論

出版社:春秋社

サイズ:A5変

ページ数:393

発行年:2007.08