大厦成る 重源-東大寺再建物語
時は治承三年、天平創建の東大寺大仏殿は、平清盛により焼亡する。源平争乱のさなかにあって僧「重源」は、驚異的な働きで東大寺を再建。これはその再建の物語である。我が国の建築史上において特異な光を放つ様式「大仏様」は如何にしてなったのか、当時の社会背景もあわせて、再建に挑む重源の姿を生き生きと描き出す。そもそも本書は、大仏殿に用いられた技術を中心に解説する専門家向けの内容になるはずだっただけあって、プレカット工法の考案、耐震・耐風構造への配慮などの技術面やプロダクト・アーキテクトの祖ともいうべき働きをする重源への鋭い洞察も見逃せない。
著者:広瀬鎌ニ
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:348
発行年:1999.12
