風土色による色彩学のすすめ 建築・まち・美しい景観の創造
ヨーロッパの美しい街並みに比べ、日本の街並みは、雑多な広告看板、ビル外壁、ネオン等々をはじめとして、様々な色が無秩序に使われ、貧相な景観を呈している。本書は、今は失われてしまった日本の繊細で優美な伝統的色彩を風土色に求め、ここから、日本の美しい街並み景観の復活とあらゆる環境施設への色彩計画に適する手法を提示するもの。これは、ゲーテとイッテンの色彩論に学び、そこから普遍的な色彩として風土色に着眼し、その風土色を「カラーグループボード」から選定することで、その土地に根差した適切で違和感のない色彩を選ぶことができ、美しい街並み景観や環境を導き出すことができるとする色彩調和の手法である。
■目次
・序章 景観の中の色彩とは
・第1章 風土色論
・第2章 色彩調和論
・第3章 色彩調和論による「景観色彩ガイド」の作成と色彩計画
・第4章 「カラーグループボード」による色彩計画
・第5章 地域特性を表す風土色と街並みの色彩調和
・第6章 日本の都市景観における歴史的変遷と課題
・あとがき
著者:尾崎真理、佐久間彰三
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:117
発行年:2006.09
