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ミース・ファン・デル・ローエの戦場 その時代と建築をめぐって

セール価格 2,750円(税込)
本書は、ワイマール・ドイツ、ナチス・ドイツ、そしてアメリカとそれぞれ異なる社会・文化的環境という「戦場」のもとで、「建てること」をめぐって転戦しつづけたミースの闘争の軌跡が、その都度の戦略的・政治的決断のありようとともに描き出されている。「建築は精神の真の戦場である」というミースの言葉を軸にしながら、建築家としてのミースとミースが生きた時代、そしてそこにおける格闘や葛藤を、現代という時代に重ねあわせながら問うている。 <田中純氏(著者)>よりのコメント 現代思想にとって「ハイデガー問題」が重要であり続けているように、建築にとっては「ミース問題」とでも呼ぶべきものがあるはずです。ミースは建築の領域にとどまらず、20世紀の文化を考えるうえで欠かすことのできない存在です。この書物の目的は、建築学や建築史学とは異なるアプローチによって、ミースの建築における「政治」を解読することでした。新しい建築論の試みとして、幅広い層の読者に読んでいただくことを願っています。なお、私のサイト(http://ziggy.c.u-tokyo.ac.jp)にも本書の情報があります。

著者:田中純

出版社:彰国社

サイズ:B6

ページ数:340

発行年:2000.10