まちづくりの新潮流　 コンパクトシティ　ニューアーバニズム　アーバンビレッジ

戦後、近代都市理論でつくられたまち、コミュニティーの多くは世界的に破綻を呈し、早くも取り壊しなどの憂き目をみている。本書は、その20世紀の失敗がどうして起きたのかを実例で検証することから筆を起こし、その反省から生まれた新しいコンセプトに基づくアメリカ、EU諸国など多くのニュー・コミュニティーを実地調査した体験を生々しく紹介することを通して、わが国の今後のまちづくりに多くの示唆を与えている。また、「コンパクト・シティ」「ニュー・アーバニズム」「アーバン・ヴィレッジ」など、これらニュー・コミュニティーの基幹となっているコンセプトの共通項を整理し、これが歴史遺産と密接に関連することを示したうえで、さらに新しい手法を紹介している。

■目次

第1章　20世紀の失敗／第2章　新しいコンセプト／第3章　アメリカのまち巡り／第4章　イギリスのまち巡り／第5章　EUのまち巡り／第6章　21世紀のまちづくり／第7章　アーバンデザインの実践