「かたち」の謎解き物語 日本文化を○△□で読む
はかなく消えてゆくものだという日本の文化の「かたち」は消えることなく、○△□といった幾何学的なかたちの中に残ってきた。そして伝統的な行事、文化などにおける難解なしきたりやしつらえが、しばしば○△□で決められていることも知られている。本書はそうしたかたちの中でもとくに基本的な円と正方形、言い換えればそれらを作図するコンパスと定規、さらに言い換えればそれらが象徴する陽と陰の対比を手がかりに、日本文化の歴史のイロハを数理的、科学的に見直すものである。
■目次
1 男と女/2鏡と剣/3 天と地/4 ○△□と天地人/5 八角堂と六角堂/6 五角亭と五角跡/7 五大と五行/8 星と九字/9 茅の輪と茅巻/10 九と七/11 桐壺と夢浮橋/12 巴と万字/13 ハスと菊/14 円配置と碁盤目/15 壁紙模様と帯模様/16 唯我独尊と平和共存/17 五輪塔と宝篋院塔/18 五重塔と三重塔/19 十五重塔と十重塔/20 洋算と和算/21 カゴメとキリコ/22 千木と鰹木/23 つる巻とうず巻/24 円錐と円柱/25 太鼓とつづみ/26 黄金比と白銀比
著者:宮崎興二
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:236
発行年:2006.03
