世界遺産フランダースのベギナージュ 甦る中世のミニチュア都市
ベギナージュとは、ベギンと呼ばれる「半俗の修道女」たちが暮らした街であった。中世、北ヨーロッパ一帯に分布したベギナージュも、今ではベルギーのフランダース地方に残るだけである。1998年、ユネスコの世界遺産に登録されたルーヴァンの「グラン・ベギナージュ」は、当時の街並みを残しつつも、修復、保存、再生により現代の都市機能が整備され生きつづけている。本書は、再生されたグラン・ベギナージュの、歴史や街並みを紹介するとともに、世界遺産の理念や、歴史的な街並み保存の手法の規範となる「ヴェニス憲章」の精神について、わかりやすく解説したものである。
著者:田原幸夫
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:177
発行年:2002.11
