西洋住居史 石の文化と木の文化
西洋住居の通史。ヨーロッパを中心として、住居の源流をラテン系民族の「石の文化」とゲルマン系民族の「木の文化」と位置づけ、その対比から「住宅」と「住まい方の文化」を論じ、図版・写真を豊富に使って住居の歴史をわかりやすく解説した興味ある読み物。
■目次
・はじめに
・序章 石の文化と木の文化
「石の文化」と「木の文化」/「住居史」と「住宅史」/「西洋住居史」と「日本住居史」
・第一章 原始-洞窟から原始住居へ
狩猟生活から農耕生活へ/木造の住居
・第二章 古代ー文明成立とラテン系住宅の形成
メソポタミアにおける集落の発生/エジプトの都市と農村の住宅/ギリシア・ローマ型住宅の完成
・第三章 中世-封建社会とゲルマン系住宅の展開
封建制の住宅/荘園住宅マナハウスと居住性の萌芽/マナハウスの発展と居住性の向上/中世農民と町人の住宅
・第四章 近世-貴族住宅と近世的住宅の定型
カントリーハウスの変容と回帰/近世住宅の形成/都市型住宅の形成/イタリア都市貴族の館・パラッツォ
・第五章 近・現代-近・現代住宅の光と影
近代住宅の誕生/モダンリビングの誕生/戦後の発展と現代住宅の光と影
著者:後藤久
出版社:彰国社
サイズ:四六
ページ数:281
発行年:2005.09
