フランスの開発型都市デザイン 地方がしかけるグラン・プロジェ
近年のフランス都市デザインは、大きな変貌を遂げた。官民のパートナーシップによる社会的プログラムの適用や高いデザイン性を実現するマネジメントなどの方法は、日本ではあまり知られていない。こうした本書で紹介する最新の都市デザインの手法が、日本の大都市開発や、地方都市再生に示唆を与えることだろう。
■目次
・プロローグ 開発型都市デザインの時代がやってきた!
・地方がしかけるグラン・プロジェ
パリ(グラン・プロジェの裏で進められた生活を真に豊かにする都市デザイン)
リール(壮大なユーロシティ構想からの計画転換)
ナント(市長と都市デザイナー主導によるクリエイティブ・シティを超える戦略)
ラ・デファンス(ダイナミック・シンメトリーとサスティナビリティの都市デザイン)
ボルドー(中心市街地のアイデンティティを取り戻す公共空間デザイン)
リヨン(分断都市からブリコラージュ・シティ)
ニース(トラムウェイ導入に共振させた公共空間整備による街のダイナミズム)
ブーローニュ・ビヤンクール(きめ細やかな都市デザインを生み出すデザインマネジメント)
ストラスブール(著名建築家なしにトラムウェイでグランドデザインを描く)
レンヌ(団塊の世代が次世代に遺す都市デザインのマグナカルタ)
マルセイユ(斜陽都市を欧州文化首都に押し上げるデザイン・ニューディール)
パリ(新たな都市デザインの生みの苦しみ)
・開発型都市デザインの諸相
土木デザイン(スペシャリストがビジュアルインパクトを制御する)
マスター・アーキテクトとペイザジスト(都市デザイン・景観をつくり出すプロフェッショナルたち)
持続可能な開発(エコロジカルな都市政策とそのデザイン)
・エピローグ 反ウォーキング・プアの街づくりのための機中八策
・固有名詞日仏対象リスト
著者:赤堀忍、鳥海基樹
出版社:彰国社
サイズ:B5
ページ数:111
発行年:2010.07
