断面パースで読む住宅の「居心地」
本書は、建築デザインの初学者とともに、住まい手の視点に立った住宅の「居心地」とは何かを考えようとするものである。世界の名住宅では、住宅の「居心地」がどのような理念のもとに設計されているのかを、三人の建築家が実地に現地を訪ねて確認し、断面パースや平断面パース、あるいはディテールを手で描き起こす作業を通して、建築家を志す若い人々に、住宅設計の上で「居心地」を考えることの大切さを伝えようと試みています。
■目次
第一章 日本の民家に学ぶ住宅の「居心地」
吉田家住宅、旧北村家住宅
第二章 気持ちのよい敷地をつくり出す
小さな家、ジェイコブス邸
第三章 住まいは街をつくる
丹下自邸、塔の家
第四章 平面と断面で考える
前川自邸、南台町の家、土浦自邸、メゾン・カレ邸
第五章 開口部を考える
北村邸、ガラスの家、フィッシャー邸
第六章 設えと仕掛けを考える
私の家、メゾン・ド・ヴェール、シュレーダー邸
第七章 環境を考える
聴竹居、サラバイ邸
第八章 骨組を考える
レーモンド自邸、ファンズワース邸
第九章 「喜び」をもたらす住宅の「居心地」
軽井沢の山荘
セームスケールで読む住宅の「居心地」
著者:山本圭介、堀越英嗣、堀啓二
出版社:彰国社
サイズ:B5
ページ数:125
発行年:2010.09
