設計のための建築環境学 みつける・つくるバイオクライマティックデザイン
環境に配慮した設計と使い方がうまく連動した建築デザイン(=バイオクライマティックデザイン)をどのように実現していくか。本書は建築環境工学の基礎から具体的な設計手法までを学ぶことのできる実践的なテキストである。1章では、光、熱、風のしくみ、そしてそれらが人間に与える影響を視覚化し、環境工学の原理を感覚的に理解できる。2章では、実験や計測をもとに建築環境を「みつけ」、環境性能の高い建築を「つくる」ための考え方や手法を提供する。3章では、聴竹居から現代のゼロ・エミッション住宅まで、設計に役立つバイオクライマティックデザインの事例を紹介する。
■目次
はじめに
バイオクライマティックデザインとは
巻頭言 バイオクライマティックデザインがめざすもの
・1章 目で見る建築環境
気候/光/熱/風/人間
・2章 みつける・つくる建築環境
暮らしのエネルギー/ここちよい熱環境/空気の汚れと換気/住宅の熱性能
窓の断熱性能/光の強さと弱さ/日よけの効果/水の蒸発がつくる涼しさ
空気中の水蒸気/集落の風/雪国の住宅と暮らしのかたち
・3章 バイオクライマティックデザインの系譜
バイオクライマティックデザインの系譜
温度差を利用する 聴竹居
エネルギー・物質を循環させる Domo Multangala
風を通す 日土小学校
排熱を利用する NCRビル
寒冷地にて閉じつつ開く 札幌の家・自邸
暖かさ涼しさを蓄える つくばの家
太陽・樹木・大地のポテンシャルを生かす 相模原の住宅
人間と環境を緩やかにつなぐ
・Column
建築計画原論の系譜と成立
ドイツ・バウビオロギー
PELAの草創とバイオクライマティックデザイン
工業化住宅からLCCM住宅へ
・Dialogue
住まいに2本の煙突を立てる
・資料編
基準値/物性値/単位換算表/測定機器
索引/あとがき/編集後記
著者:日本建築学会
出版社:彰国社
サイズ:B5
ページ数:126
発行年:2011.05
