自然の気流を生かす 涼温の住まい
本来、一年のうち冷暖房を必要とする期間はほんのわずかで済むという恵まれている日本の環境下において「余計な電力を用いなくても快適に住まえる」本来の省エネ住宅とは。
合理性を追求した住宅産業時代を経験した著者が、風や日射しを上手に取り込むヒントなど交えながら「自然をよく観察して自然から学び、自然と同居する」新しい時代の住まいづくり・住まい方を紹介する。
■目次
・第1章 快適で安全な住まいの条件
「シックハウス」、住まいが原因の病気を起こさない家づくりを
風通しの良い住まいをつくろう
湿気の多い住まい環境は健康不安を招く
カビ・ダニは、人の住める環境ならどこでも生息する ほか
・第2章 快適な住まいの温熱環境
一年を通して熱の無駄使いを防ぐ知恵
日差しを上手に取り込んで、快適に暮らそう
本来の快適住宅の温熱環境とは?
冷暖房機は気流の性質を考えて設置すると効率が良い
「放射熱」とはなんだろう? ほか
・第3章 気流を考えた理想の建て方
冷暖房から「涼温」の住まいへ
太陽熱をもっと活用したい
夏を涼しく暮らす遮熱の工夫
壁面で受ける太陽熱も換気エネルギーとして生かす ほか
・第4章 多角的に考える住まいづくりのヒント
バランスのとれた家づくりを目指して
現実の生活パターンと使い勝手を考えよう
一つの部屋をいろいろな用途で使う
長期的視点に立って考える ほか
・第5章 エコロジカルに木材を使う
木材と環境保全を考えた住まいづくりを
木材の基本的な構成と、構造用集成材の特徴
住宅の構造材に使われる針葉樹類(檜、ヒバ、杉、栂、松)
造作材に使われることが多い広葉樹類(堅木) ほか
著者:濱口和博、濱口玲子
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:167
発行年:2012.08
