地震 住まい 生活 阪神・淡路大震災の教訓
本書は、阪神・淡路大震災の被災者の「住まいと居住地復興」にかかわる問題と課題を、震災発生直後より、直接被災者の声を汲み上げるかたちで把握した点に特色がある。都市の大規模災害時における、住まいと居住地の復興政策、自治体の耐震対策など、復興と防災を多面的にとらえており、常に被災者の「居住の権利」を守るという立場から、現在のまちづくりや住宅政策の問題点と課題を明らかにしている。
■目次
・序章 地震発生。何が起こったのか
1月17日、そのとき/つぶれた住まい、消えた街/災害弱者の発生
・1章 震災が明らかにした住宅政策の脆さ
阪神・淡路大震災の全貌/その後も続く大震災と被災/阪神・淡路大震災と住宅政策の矛盾/今も残る爪痕。震災は終わらない
・2章 復興はこうして始まった
始めに戸数ありき/何戸建てるべきだったのか/必要戸数積算根拠の重要性
・3章 公的支援は受けたけれど
緊急避難所での生活/仮設住宅での生活/復興公営住宅の問題点
・4章 住まい・まちづくりの光と陰
だれのためのまちづくりか(森南・本山中町地区の場合)/苦しかった自力復興/被災10年目を迎えても
・5章 急がれる課題「耐震対策」
私たちがなすべき耐震対策/行政がとるべき耐震対策
・終章 これからの住宅政策に向けて
阪神・淡路大震災での住宅復興の問題点/すべての住宅に耐震診断を!/「居住の権利」に基づく住宅政策を!
・年表
・あとがき
著者:岸本幸臣、宮崎陽子
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:277
発行年:2008.06
