復刻版 人間と建築 デザインおぼえがき
1970年に刊行された丹下健三著『人間と建築 デザインおぼえがき』の復刻版。1951年から1965年までの、主に雑誌に発表した文章を収録している。建築家の職能から始まって、建築家と民衆の関わり、岡本太郎や猪熊弦一郎ら芸術家との共同作業、弥生的なものと縄文的なもの、コンクリートへの愛、設計論など話題は多岐にわたる。現代建築についての丹下健三の考え方を知る上での貴重な1冊。
■目次
・復刊に寄せて 丹下憲孝
・序
・Ⅰ 建築家論
日本の建築家/民衆と建築
II 現代建築と芸術
現代の状況/伝統と創造について/対立を含んだ芸術の協同/芸術の創造性について
III 現実と創造
建築の創造、その姿勢と方法/日本の伝統における創造の姿勢、弥生的なものと縄文的なもの/現代建築における創造の姿勢/創造の方法、日本建築にあらわれた典型/美的なものと生命的なもの/現代都市と日本の伝統
IV 技術と人間
機械と手の葛藤/デザインと構造/フィクションとリアリティ/風土の克服/鉄とコンクリート/技術と人間
Ⅴ 機能と空間
美しきもののみ機能的である/「はじめに機能がある」と「はじめに空間がある」/建築の尺度/空間の秩序と自由/モデュラー、コオーディネーション/機能と空間の典型的対応
VI 設計の経験
広島計画、都市のコアについて/東京都庁舎の経験/香川県庁舎の経験を通じて、伝統の克服
解説 藤森照信
著者:丹下健三
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:316
発行年:2011.11
