建築家と小説家 近代文学の住まい
近代日本の文化空間の構築は、一方で旧来型空間の破壊であった。それは、日本人の心の中に深く影を落とすが、この葛藤を描いたのが文学であった。本書は、明治から現代にいたる多くの文学作品と建築作品を引用しながらまとめた、「建築からの文学史」であると同時に「文学からの建築史」。近代における日本人特有の物語を浮き彫りにする。
■目次
・プロローグ・建築家らの文学史、文学からの建築史
・1章 開化の時勢
・2章 煉瓦と下宿
・3章 モダンと田園
・4章 個室と密室
・5章 起ち上がる美と滅びゆく美
・6章 戦火の下で
・7章 日章の名残り
・8章 成長という破
・エピローグ・『サラダ記念日』近代日本という神話
著者:若山滋
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:2625
発行年:2013.02
