図解/木造建築伝統技法事典
わが国の木造建築は、軸組技法の<仕口>に際立った特徴を示す。これまでは、木造建築の担い手である棟梁たちの使われ方をそのまま踏襲して記述されることが多く、そこでは棟梁たちがもっている豊富なワザの知識が混沌とした姿で述べられていた。
本書は、<仕口>を構成している要素が、基本要素、附帯要素、差口の三つからなることに着目する。3部構成の考え方を基本とする分析によって、はじめて棟梁たちの豊かなワザの知識を秩序立てて理解することが可能となり、木造建築の伝統技法についての全体像を明らかにした。
著者:深谷基弘、鈴木紘子
出版社:彰国社
サイズ:B5
ページ数:661
発行年:2001.05
