日建設計のディテール 伝承される理念と技術の展開

日本を代表する組織設計事務所である日建設計。長い歴史を有するこの巨大組織の設計作品は多岐にわたり、多様なディテールを生み出してきた。竣工時の美しさを狙うだけでなく、維持管理のしやすい建築にするための工夫が盛り込まれ、且つ使いやすく効率のよい建築を目指した設備設計と一体となった総合的デザイン、そしてその一環から生み落とされる多様なディテール。本書は、大阪ドームやイスラム開発銀行本部ビルなどの最近の作品のディテールから、豊かな空間をつくる・技術を統合する・歴史を受け継ぐ、などのコンセプトに沿って編集された数多くの作品のディテールを収録。その他、論文を内田祥哉氏と深尾精一氏が、エッセイを栗生明氏、ピーター・ウォーカー氏、面出薫氏など10人が寄せる。