論文はデザインだ! 建築文化シナジー第12弾
建築系学生に向けた、論文執筆のためのガイドブック。論文執筆とデザインは相反するものと思われがちだが、文章を書くことは建築を考える重要な機会である。歴史上の建築家が建築作品とともに多くの文章を残していることからも、それは明らかだ。論文も設計もそのプロセスは似ており、論文はデザインだといっても過言ではない。本書では、論文執筆のプロセスを設計のそれと対応させ、ロジックの立て方や文章執筆のノウハウを紹介する。
■目次
・実録 論文賞への道
・はじめに 渡邉研司
・本書の使い方 設計と論文作成のプロセスは似ている
・step 1 構想
スケッチノートを作る/研究の心構えをもつ/本から情報を得る/書店を利用する/書評を活用する/語学を習得する/テーマを探す
・step 2 調査・計画
フィールドワークをする/梗概を書いてみる/研究の方法を知る/質的研究法に学ぶ/エスのグラフィーとトライアンギュレーションを知る/質的研究法を建築に応用する/タフである
・step 3 基本設計
ロジックを知る/パラグラフを知る/序論その1 問題を提示する/序論その2 論文へ誘う/本論その1 スケルトンを組立てる/本論その2 3つの小(章)論文を書く/アイデアを捨て発酵を待つ
・step 4 実施設計
梗概とは確認申請である/工程表と概算書を作る/文章の意味・位置づけに注意する/文章のつながりに注意する/論文基準法を守る/美しくレイアウトする/校正する
・step 5 プレゼンテーション
プレゼンテーションもデザインである/原稿を読むな、顔を上げよ/話す側と聞く側を意識する/コンピュータの功罪を知る/質疑応答もデザインだ/論文を出版する/データベースを作る
・インタビュー
歴史は現代の問題 鈴木博之/論文もデザインも、仮説からはじまる 難波和彦/壮大な失敗に学ぶ 倉方俊輔
・参考文献
・あとがき
著者:渡邉研司
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:231
発行年:2008.05
