いまこそ「木組の家」に住みたい! 持続可能なみらいのための家づくり
日本の伝統構法を使った家づくりを実践している「ワークショップ「き」組」。本書では、伝統技術の継承や森林資源の保護にとどまらず、耐震性や省エネ性、コストにおいても深い検証をし、住宅産業の生産・消費の場においても持続的につくり続けることの出来る仕組みを構築している「き」組の取り組みを紹介する。家づくりにかかわる者にとっての学ぶべきヒントがつまっている。
■目次
第1章 いまこそ木組の家を
人口環境の進行/住環境の人口化とエネルギー問題
環境に配慮する/伝統的な手仕事を見直す ほか
第2章 ワークショップ「き」組の活動
無垢の木にこだわる/自然素材でつくるエコな家
適正価格でつくる/山を守る ほか
第3章 もっと知りたい「き」組の家
事例 鵠沼海岸の家、青梅の家、葛西の家
豊田の家、江原の家(長期優良住宅)ほか
第4章 「き」組がつくる燃費の良い家
家の燃費を考える/省エネルギー基準の変遷
改正省エネルギー基準の目的/素材の吸放湿を考える ほか
第5章 山を知る
山の現状/伐ったら植える/木の値段を安定する
履歴の表示(トレーサビリティ) ほか
第6章 伝統は職人がつくる
ハウスメーカーの存在/大工・工務店の存在
大工技術の継承/職人の木を視る力 ほか
第7章 「き」組の家の住まい手に向けて
迷える住まい手/家をつくる意味
ボーダーラインを超えない/レジャー林業 ほか
第8章 家づくりからまちづくりへ
日本の風景/地域の気候風土を知る
土地の歴史・文化を引き継ぐ/民俗学的見地に立つ ほか
著者:松井郁夫
出版社:彰国社
サイズ:B6
ページ数:173
発行年:2013.12
