藤森先生茶室指南
利休らの精神を受け継ぎながら、自由でユーモラスな藤森流茶室。事始めの「薪軒」から、台湾の茶文化との出会いで生まれた望北茶亭などの最新作まですべての作品を網羅する。茶室の研究家、煎茶の家元、茶室の試みを現代建築の中に活かす2人の建築家との対談を織り混ぜ、ビルディングタイプとしての茶室を拡張・逸脱することでその可能性を見出す。
■目次
・前口上 藤森流茶室とは何か 藤森照信
・茶室対談 その1 茶の湯の中の茶室空間 中村昌生×藤森照信
Part1 藤森流茶室の事始め 薪軒(ニラハウス)1997
Part2 畳と障子排除の理由 炭軒(ザ・フォーラム)1999
Column 堀口捨己と利休 藤森照信
・茶室対談 その2 煎茶文化の中の茶室空間 小川後楽×藤森照信
Part3 スタートは矩庵、完成は一夜亭 矩庵・一夜亭
Part4 自分好みの茶室 高過庵 2006
Part5 軽く・強く・素人で 茶室 徹 2006
・茶室対談 その3 茶室空間に埋め込まれたもの 原広司×藤森照信
Part6 イス式茶室のはじまり ビートルズハウス 2010
Column 「ビートルズハウス」顛末記 速水考
Part7 漆喰の白と炭の黒 妙観(チョコレートハウス)2009
Column アートとしての茶室 藤森照信
・茶室対談 その4 茶室の中に隠されたインチキ、そして近代批判
隈研吾×藤森照信
Part8 台湾の茶文化との遭遇 入川亭・忘茶舟 2010
Column なぜ空中に 藤森照信
Part9 揺りカゴのように揺れる茶室 空飛ぶ泥舟 2010
Column 施工現場の縄文建築団 大嶋信道
・藤森流茶室 全21作品クロニクル
薪軒(ニラハウス)、炭軒(ザ・フォーラム)、一夜亭、矩庵
高過庵、低過庵[計画案]、茶室 徹、玄庵、松軒(焼杉ハウス)
茶室 源(コールハウス)、妙観(チョコレートハウス)
ブラックティーハウス、ビートルズハウス、ビートルズハウス
亜美庵杜、入川亭、忘茶舟、空飛ぶ泥舟、ウォーキングカフェ
森文茶庵、ラオトー庵、望北茶亭
著者:藤森照信、大嶋信道
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:253
発行年:2016.03
