夏目漱石博物館 絵で読む漱石の明治
漱石の小説の魅力の一つとして、都市・建築空間の記述が詳細であり、それらが物語の重要な構成要素としていかされていることがあげられる。本書では、小説の舞台および漱石の生涯を彩った都市や空間をイラスト化し、詳細な解説とともに、より作品世界と作家の生涯への理解を深める試みをする。
■目次
・第一章 漱石の生涯
喜久井町と夏目坂、神楽坂、寄席、新富座、お茶の水界隈、お茶の水橋
ニコライ堂、松山中学、松山での生活(愚陀仏庵)、貴族院書記官長官舎
熊本での生活、五高本館と植物園、千駄木の家、漱石山房(早稲田南町)
修善寺菊屋旅館、死後の山房・猫塚、墓碑
・第二章 作品とその世界
吾輩は猫である、苦沙彌の家、落雲館グラウンド、銭湯、巣鴨病院、吾妻橋
吉原、坊っちやん、伊予鉄道、道後温泉、凌雲閣、野分、奏楽堂(東京音楽学校)
日比谷公園、虞美人草、東海道線食堂車、新橋ステーション、新橋ステーション2
東京勧業博覧会、勧業博覧会・台湾館イルミネーション、三四郎
東京市街図・東大付近図、池(三四郎池)、電車、法文科大学校舎、赤門
東大図書館、団子坂菊観、甲武線、会堂(本郷中央会堂)、それか、三越陳列所
新橋風景と帝国博品館勧工場、砲兵工廠、歌舞伎座と人力車、ビヤホール、門
生活風俗、丸の内・一丁ロンドン、宗助夫婦の借家、円覚寺塔頭帰源院、彼岸過迄
小川町丁字路と停留所、浅草ルナパーク、明暗、帝国劇場
・調度品
・注・参考文献
著者:石崎等、中山繁信
出版社:彰国社
サイズ:B5
ページ数:103
発行年:2016.06
