
江戸東京の都市組織に挑む 上野・本郷・谷中・根津・下谷
東京文化資源区として再注目されている地域のうち、上野恩賜公園の周囲にネックレス状に連なる上野、本郷、谷中、根津、下谷を対象に、江戸から東京へと連続する都市組織を読み解く。東京の都市の歴史やポテンシャル、課題、さらにヨーロッパ、米国の都市との比較から都市感、文明観の違いや特徴をビジュアルにあぶり出す。
■目次
FCLT江戸東京国際ワークショップ
「都市の文脈に挑戦する」開催に寄せて 赤松佳珠子、岩佐明彦
・「知」の向上に向けて カルラ・バルトロッシ、クリスティアーナ・ロシニョーロ
・都市の多様性に触れて ヘルナン・ディアス・アロンソ
・「都市組織」とは何か 渡辺真理
江戸東京の都市組織
・東京の都市組織を読む 陣内秀信
上野公園を中心とした周辺エリア/6つの対象サイト 栗生はるか
・都市の時代変遷
・都市の構成要素
暗渠(根津・千駄木)、崖線(谷中)、あんがわ(下谷)
すきま(東上野)、つぶつぶ(上野 アメ横)、かさね(弥生)
・都市組織に挑戦する
緑を探して 東京の都市構造 クラウディア・カッサテッラ
東京の見えない空間 ニコラ・ルッシ
レクチャー1 トリノ再構築-都市の未来、ハイブリッド空間
マルコ・サンタンジェロ
レクチャー2 LA 対極的な部分が織り成す全体 ジョン・N・ボーン
レクチャー3 「江戸東京」という都市のコンセプト 北山恒
・新たな都市国家 都会/田舎 ヘルナン・ディアス・アロンソ
・東京の現状と今後への期待 陣内秀信
著者:法政大学江戸東京研究センター、法政大学デザイン工学部建築学科、南カリフォルニア建築大学、トリノ工科大学
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:127
発行年:2019.09