
WINDOW STORY 建築と窓
『窓』を介した建築の内と外の関係性について、その構造と様相の多様性を分析した論考集。考察対象は、時代や洋の東西を問わず、絵画から彫刻、そして自作を含めた建築と都市空間にまで及んでいる。その目的は現代建築の今後の在り方の提案であり、今日までに至る多様な様相を、近世から古代まで遡る長い歴史的背景も視野に入れて述べる。
■目次
序論 窓の内と外
第1章 外から内へ
1-1 シークエンスとしての窓
1-2 都市に応答する窓 [I]
1-3 都市に応答する窓 [II]
第2章 内も外も
2-1 境界としての窓 [I]
2-2 境界としての窓 [II]
2-3 境界としての窓 [III]
2-4 虚の窓 [I] ー ミケランジェロの窓
2-5 虚の窓 [II] ー 古代ローマとルネサンスの窓
2-6 虚の窓 [III] ー ルネサンス絵画における多相性
2-7 オブジェクトとしての窓 ー シーグルド・レヴェレンツに見る多相性
2-8 相同性をもつ窓 ー 北欧ロマン主義的非近代建築の窓に見る<相同性>の起源
第3章 内から外へ
3-1 天と地をつなぐ窓 ー 森の火葬場
3-2 天と地をつなぐ窓 [II] ー 夏の家 [1953年|アルヴァ・アアルト]
3-3 地形と風景に応答する窓[I] ー アアルト・アトリエ
ー 夏の家以後 [1955年|アルヴァ・アアルト]
3-4 地形と風景に応答する窓[II] ー アアルト・ハウス
ー 夏の家以前 [1936年|アルヴァ・アアルト]
3-5 地形と風景に応答する窓[III] ー 鎌倉ゲストハウス [1989年|赤坂喜顕/竹中工務店]
第4章 内から外から
4-1 ル・コルビュジエとアドルフ・ロース
4-2 ミューラー邸 [1930年 アドルフ・ロース]
4-3 オーディオテクニカ本社 [2016年 赤坂喜顕+竹中工務店]
終章 建築と「窓」
終章−1 全体構成の総括
終章-2 「窓」の歴史性 ー WINDOW HISTORY
著者:赤坂喜顕
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:292
発行年:2023.03