
東京駅・駅前広場のデザイン 丸の内広場と行幸通り
本書は、1997年~2017年にかけて行われた東京駅・丸の内広場と行幸通りの景観デザインをまとめた本である。
鉄道の駅前にできる広場としては世界でも類のないスケールとされており、整然とした中にも緑豊かな駅前広場のデザインがどう施されたのか、手応えのある「質」を求めた方法論を紹介する。
■目次
・第1章 東京駅の誕生とその歴史 明治の都市計画決定から今日まで
東京駅誕生 ー 幸運その1
皇室専用口を持つ駅 ー 幸運その2
華麗にして大規模な駅舎 ー 危機その1と幸運その3
鉄骨煉瓦造という構造 ー 幸運その4と危機その2
行幸通りの開設 ー 幸運その5
空襲の被害と保存署名運動 ー 危機その3
容積率移転 ー 幸運その6
丸の内広場の変遷
・第2章 丸の内広場と行幸通りのデザイン トータルデザインの考察と実践の記録
先行の計画検討委員会 駅前広場と行幸通りの再生計画 遊佐謙太郎
トータルデザインの二つの会議 トータルデザイン会議の始動と展開 篠原修
植栽計画と換気塔切り下げ 堀江雅直
行幸通りと丸の内広場の空間構成 小野寺康
行幸通りのデザイン 小野寺康
照明・ストリートファニチャーのデザイン 南雲勝志
丸の内広場のデザイン1 内藤廣
丸の内広場のデザイン2 舗装および芝生・水盤 小野寺康
丸の内広場のデザイン3 植栽 ー 中央並木、交通広場植栽 小野寺康
丸の内広場のデザイン4 照明 南雲勝志
広場の完成後 南雲勝志
幻となった提案 篠原修
・第3章 駅前広場とは 日本の駅前広場の歴史と事例
日本の駅前広場のなりたち 交通の装置から都市の施設へ 篠原修
日本の駅前広場のデザイン 小野寺康
鉄道先進国、ヨーロッパの駅前広場 金井昭彦
著者:篠原修、内藤廣
出版社:彰国社
サイズ:A5
ページ数:160
発行年:2023.04