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住宅は、批評する 現代建築家20人の言葉

セール価格 3,685円(税込)

1960年代以降、篠原一男、伊東豊雄、坂本一成といった気鋭の建築家が住宅の批評性を論じ、問題作が提示されるなど、世界的にも特殊な展開を遂げてきた。しかし90年代末、住宅の批評性の意義が問われて以降、この問題が語られなくなり久しい。本書では多様な世代の建築家へのインタビューを通じて、これからの建築の役割を描き出す。

■目次

プロローグ クリティカル・ハウスとその社会批評 モハマド・エイマール

 

Ⅰ 住宅建築の批評性は、いかに語られてきたか

Introduction

 2000年前後の批評性をめぐる言説群

Essay

 脱近代的身体像―批評性のない住宅は可能か(1998年9月) 伊東豊雄

「批評性」とは何だったのか(1998年11月) 隈研吾

 設計思想の一貫性を支える条件(1999年4月) 奥山信一

Research

 戦後日本における住宅建築の批評性 モハマド・エイマール/大塚優/小倉宏志郎

Timeline

 戦後住宅における批評のターゲットとその潮流

II 現代建築家は批評性を、いかに語るか

Interview

 伊東豊雄 ネガティブな批評からポジティブな実践へ

 坂本一成 クリティカル・フォルマリズム

 隈研吾 商品としての建築を超えて

 塚本由晴 空間から暮らしのエコロジーへ。レトリック批評軸の転換

 中山英之 建築における垂直と水平の関係

 石田建太朗 技術との対話による建築

 原田真宏 「特別」な「普通」へ

 今村水紀 可能性としての批評性

 藤原徹平 ローカリティとヒューマニズム

 保坂猛 内外関係の批評的探求

 藤村龍至 対話で社会をデザインする建築

 柄沢祐輔 「プロトタイプ」は批評として機能する

 西田司 ローカルなコンテクストを統合する「家」

 山﨑健太郎 生き生きとした空間のための形式性

 髙橋一平 「私的」な社会性への批評

 長谷川豪 建築のための建築

 能作文徳 暮らしと生態系の媒介者としての建築

 常山未央 建築を通じて生活をレストアする

 山道拓人 ソーシャル・テクトニクスによる都市の実践的批評

Essay

 ポジティブな批評性の方途 奥山信一

エピローグ 住宅は未だ批評するか モハマド・エイマール/大塚優/小倉宏志郎

著者:モハマド・エイマール、大塚優、小倉宏士郎

出版社:彰国社

サイズ:四六

ページ数:360

発行年:2024.09