「縁側」の思想 アメリカ人建築家の京町家への挑戦
「一五年前、一人の若い米国からの建築家が私の事務所の門を叩(たた)いた。ジェフリー・ムーサスである。その後、京都に居を定めた彼は町家のリフォームをきっかけに、新しい建築家としての境地を切り開いていく。『「縁側」の思想』はこの間の彼の目覚ましい活動を自伝的にまとめるとともに、一貫して日本固有の「優しさ」が自然との対話、建築空間のあり方、そして人間関係に至るまで存在することを、彼自身の優しい眼差しを通して発見してきた、一人の建築家の優れた日米文化比較史でもある。」-(槇文彦)
世界最先端の現代建築家はなぜ、町家にハマったのか?「縁側」「玄関庭」「通り庭」「下地窓」・・・。自ら改修し、暮らすことで見えた伝統建築の知恵の数々。
■目次
・はじめに
・序章 日本との出会い
・第一章 京都で町家に暮らす 私の町家リフォームとライフスタイル
・第二章 町家からみた日本人の精神 町家めぐりで分かる1200年の歴史
・第三章 屋根文化と壁文化 日本と静養の建築文化の違い
・第四章 アメリカ人建築家の見た東京 現代建築家としての修業時代
・第五章 職人の日本 合理性のアメリカ 伝統建築を残す環境づくりに必要なもの
・第六章 京都から世界へ 伝統と現代をつなぐ建築
・あとがき
著者:ジェフリー・ムーサス
出版社:祥伝社
サイズ:四六
ページ数:259
発行年:2008.04
