数学の隠された能力 デザインの数理学
社会では、数学とは論理的で左脳が行う作業で、デザインや美術作品制作とは直観的で右脳が働く作業であるという通念がある。しかし、数学のデザイン・美術への関わり方を探り、かつ数学を巧みに活用することで、デザイン・美術の作品に「数理的な裏づけ」という新たな信頼性を持たせることができる。本書は、遠近法や黄金比はもとより、数学的発想を駆使したデザインの作品に至るまで、数々の数学のデザイン・美術への関わりぶりを豊富な図版で紹介している。数学や科学に興味のある人は、理数系学問のデザイン・芸術分野での活躍ぶりに驚きの連続となり、また、デザインに興味のある人は、数学とデザインの結びつきを考えることで、デザインのセンスとはどういったものかを知ることができる
■目次
1 頭脳と感性
合理と直観/美術と数学/デザインの歴史、数学との関係
2 数学的デザイン
デザインの発想としての四則計算/点・線・円とデザイン/数と造形的デザイン/次元で斬るデザイン/プロポーション
3 色と光の科学
色と光の解明/ゲーテの「色彩論」/表現方法の展開/
著者:石田恭嗣
出版社:数研出版
サイズ:A5
ページ数:159
発行年:2005.11
