多中心の思考
マルチな創作活動を展開し国内外から高い評価を得ている矢萩喜従郎による論考集。初収録されるエッセイ、未出典の建築写真等を織りまぜた画期的なクリエイティヴ解体書。
本書ではデザイン、建築、アート、写真など独自の作風で世界を魅了してきた矢萩喜従郎の作品ができるまでの創造プロセス~発想方法の獲得から応用、さらに著者がこれまで蓄積した貴重な経験値が初めて解き明かされる。そのほか矢萩自身の幼年期からの生い立ち、撮影取材記をドキュメンタリータッチのエッセイとして章間にちりばめ、柔軟性と多様性に富んだ手に取りやすい構成になっています。巻末には、アルヴァロ・シザ、ピーター・ズントー、槇文彦といった現代を代表する建築家についてわが国初となる本格的論考に32ページにわたる撮り下ろしカラー図版を添えて、唯一無比の斬新な建築論を展開し資料性にも優れた内容となっています。
著者:矢萩喜従郎
出版社:誠文堂新光社
サイズ:A5
ページ数:740
発行年:2001.11
