校合による「作庭記」の研究
平安時代の寝殿造りの庭園の実体はよくわかっていないが、それを知り得る唯一無二の秘伝書が「作庭記」と言われている。まだ原本の見つかっていない作庭記だが、写本の中でも最も古い「谷村家本」や「山水抄」という異本があり、さらに昭和時代には無動寺で別の異本が見つかっている。
本書では、それら異本のどれが正しい記述内容なのか、異本を校合して検証する。 「作庭記」の原本復元への寄与を目指した、唯一の研究書。
著者:波多野寬
出版社:誠文堂新光社
サイズ:四六
ページ数:191
発行年:2019.01
