軍艦島の生活<1952/1970>住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート
昭和期日本の住宅学を切り拓いた住宅学者、西山夘三(1911-1994)が戦後二度にわたり、端島を訪問調査し、カラーを含む住宅と生活の写真を数多く撮影していたことはほとんど知られていない。本書はそれら未公開写真を中心に、当時の調査レポートや資料を加え編集し、活気ある軍艦島の生活を誌上で再現。世界にも類を見ない、高密・高層炭鉱住宅群を、日常のくらしを見据えた視線で捉えた、貴重なビジュアル・ブック。
■目次
・序
・西山夘三と軍艦島(松本滋)
・第一部・写真編
端島全景
桟橋
岸壁
生産施設
端島銀座と山の道
住宅
・30号棟(グラバーハウス)
・16-20号棟(日給社宅)
・65号棟(報国寮)
・その他のRC住宅
・その他の木造住宅
・住宅間取りの階層構成[1970]
・さまざまな生活施設
・軍艦島建物配置図-1952年頃/1970年頃-
・軍艦島主要建築物リスト
・第二部・調査レポート編
西山夘三、扇田信「軍艦島の生活-長崎港外、三菱端島炭礦の見学記」
[初出、『住宅研究』1954年3月号]
・片寄俊秀「軍艦島の生活環境(その1、2、3)」[初出。『住宅』1974年5,6,7月号]
・片寄俊秀「付記・厳しかった端島(軍艦島)の調査」[本書のための書き下ろし]
・あとがき
著者:NPO西山卯三記念すまい・まちづくり文庫
出版社:創元社
サイズ:B5
ページ数:160
発行年:2015.06
