
500年住宅 豊かな生活創造と環境問題解決に向けて
500年使える住宅とは?その構造とともに住宅建設事情や人にやさしい暮らしのための住環境などをとりあげ、超長寿住宅普及のための提言を行う。環境にも人にもやさしい住宅のあり方を考える。
■目次
・第1章 日本の住宅の現状
日本人の平均寿命と住宅の寿命-短すぎる住宅寿命-/ローンを完済。でも、家がない!
新築と同時に資産価値急降下/成熟社会にふさわしい住宅ストックの活用
プレハブ住宅は1度建てたら間取りの変更がしにくい-壁構造での根本欠陥-
住宅のメンテナンス/プレハブメーカーの高価格体質/初期費用とランニングコスト
日本は地震などの被害が多発-あなたの家は大丈夫ですか?-
わずか10秒で倒壊する耐震性不十分の戸建て木造住宅は、1800万戸もある!
わが国の戦後のおもな地震災害/阪神・淡路大震災の教訓/新潟中越沖地震の被害
環境保護の必要性-森林保護の観点-/森林破壊の現状
日本による熱帯木材輸入は、どれくらい影響があるのか?/日本国内の木材消費
大量消費、廃棄社会への警告/日本の住宅の現状の問題点
・第2章 生活者本位の住宅
住む人の視点にたった住宅/500年耐久住宅のコンセプト
構造体は鉄筋コンクリート製の大黒柱がベスト!/構造は新幹線高架橋
耐久性でヨーロッパの住宅をしのぐ-税制や長期ローンにも対応可能-
これからの住宅は、スケルトン・インフィルだ!
間伐材を利用しよう-森林保護の観点から-/中古住宅市場が成立-欧米に学ぶ-
屋根にペンキ塗りはいらない/シロアリ被害対策はコンクリート構造なので不要
フラットな屋根は利用価値が大きい
デザイン、外装、内装はご自由にどうぞ-室内は間仕切り次第で、自由度が最高-
安全と耐久性を協会と専門技術者が自筆サインで保証書を発行
・第3章 500年耐久住宅の設計
500年耐久住宅の概要/ハウスメーカー並みの低価格/ライフサイクルコストの比較
地震をどう捉えるか/構造設計の考え方
耐震性、耐久性に優れる最新コンクリート工学の性能設計-S.Q.C.材料を用いて
基礎構造の考え方/住宅設備の考え方/内装の考え方/外装の考え方
施行と設計事例
・第4章 住宅間デザイン
生命体である人間の住宅の関係性/住民の危険と汚染
住空間が人間に与えるさまざまな影響とエネルギー
色と光、自然界の4要素(火・風・水・土)を住居にとりいれる
住空間のもたらす影響と重要性
・第5章 500年耐久住宅で子々孫々にまで真の豊かさを保証
欧米の豊かさ/住宅の取得費用と家計への圧迫
フロー型社会からストック型社会への転換/ストック型社会の住宅
住宅取得費用を押さえて、余暇・芸術・文化・教養の充実へ
著者:緑と水の協会
出版社:成山堂書店
サイズ:A5
ページ数:124
発行年:2011.06