万物は生きている
古来、日本人は尊い国に生まれたことを誇りに思い、
将来に夢を託し、それを子々孫々に継承しながら、近代の入口まで粛粛として、歩んできた。
しからば、現代の混迷と、アイデンティティの無さは何故だろうか。
著者の人生を通した疑問はそこにあり、説いた概念もそこにある。
そして、21世紀の夢につながるヒントも、ここにはある。
神社建築設計の第一人者が、晩年の集大成として書き遺した二巻のうちの第一巻で、混迷する現在の日本人に説いた遺言集。宇宙の創生から始まり、現代社会の盲点をつき、生命の尊さと人間の本質に触れる構成となり、他に類を見ない新しい発見と、処世のヒントが読み取れる。
■目次
第1部 宇宙の構成
第1章 銀河系
第2章 銀河系外星雲
第3章 太陽系星群
第4章 地球
第5章 地球の歴史
先カンブリア時代/古生代前期/古生代新期
中世代/新生代/大氷期と生物
第2部 大自然を観る
第1章 万物の実在
第2章 「デカルト理論」と私の主張
第3章 生物の構成と新陳代謝
第4章 生物の知能力
第5章 生物の疲労と衰退
第3部 生命力
第1章 生命力
第2章 命元と体元の関係
第3章 生命力の本質
生命力の円運動/生命力の「光被愛撫性」
生命力の「渇仰、敬慕性」/生命体の構成
物質構成上の特製/生命力の物理性
第4章 物質と生命
生命力の特性 壱/生命力の特性 弐
生命力の特性 参/生命力の特性 四
第5章 生命体の五態
第6章 生命力と覚悟
第7章 人間に与えられたもの
第8章 人間が大自然から受ける制約
第9章 人間の生存する環境
第10章 生命力と学問
第11章 生命力と声
第4部 人間と社会
第1章 生命体の継続と両性の関係
万物の両性/男性と女性
男女の役割/生命体の尊重
人間に授けられているもの
第2章 生死のこと
第3章 人間と食物
第4章 家庭の問題
第5章 家庭
第6章 親子の関係
第7章 嫁と姑
第8章 集団の構成
第9章 国家のもつべき方針
第10章 価値観について
第11章 読書と学問
第12章 無我一念
第13章 モラルは何処で教えるべきか
著者:角南隆
出版社:パレード
サイズ:A5
ページ数:275
発行年:2006.09
