数寄屋師の世界 日本建築の技と美 山本隆章棟梁の仕事
現代を代表する数寄屋師・山本隆章氏は、一人の工匠としてばかりでなく、各分野の職方を統率する棟梁としても、数多くの数寄屋建築を手がけてきた。本書では、大徳寺黄梅院「向春庵」をはじめ、愛知万博「香流亭」・フランスギメ美術館茶室などを克明な写真と図面で紹介し、その仕事の全貌に迫る。併せて、屋根葺き・左官・建具・畳・表具・造園などの職方の仕事にも焦点を当てる。中村昌生・京都工芸繊維大学名誉教授、小林太玄・大徳寺黄梅院住職が特別寄稿。
■目次
・数寄屋師 中村昌生
・数奇屋の美
大徳寺塔頭黄梅院茶室の全容/黄梅院茶室と山本隆章棟梁 小林太玄
・数寄屋師・山本隆章
私の歩んだ道 山本隆章/笛吹嘉一郎師匠の「大河内山荘」
・材を生かす
黄梅院茶室に見る部材の機能と美/大工冥利に尽きる、素晴らしい「木」との出会い‐京都迎賓館
・伝承の技
山本棟梁とともに造る匠たち 桐浴邦夫
・山本隆章の仕事
花晨居/泗翠庵/虚白/潤心庵/これからの数奇屋を思う/香流亭/壷庵
・数寄屋が生きる
京都大原・卯菴での夕ざりの茶事
・About this book
・図面
・あとがき
著者:山本隆章
出版社:淡交社
サイズ:300×215
ページ数:158
発行年:2006.09
