終わらない庭 昭和の三大作家とめぐる「宮廷の庭」
三島由紀夫の「仙洞御所」、井上靖の「桂離宮」、大佛次郎の「修学院幻想」。各々の庭園体験から生まれた秀逸なエッセイが本書最大の読みどころです。三者三様の観点ながら、日本庭園の美と高い芸術性に呼応し、触発される様子が共通して伝わってきます。庭の解説は伊藤ていじ氏。これらの名園が作庭された時代背景を中心に、わかりやすい説明を加えています。「庭」という小世界を入り口として、幅広い視野を与えてくれる一冊です。
■目次
・三島由起夫 仙洞御所
・井上靖 桂離宮
・大佛次郎 修学院離宮
・伊藤ていじ 宮廷の庭
・拝観案内・アクセスマップ
著者:三島由紀夫、井上靖、大佛次郎、伊藤ていじ
出版社:淡交社
サイズ:A5
ページ数:159
発行年:2007.06
