謎深き庭 龍安寺石庭 十五の石をめぐる五十五の推理
本書では、ここ数百年の間に多くの識者が推理を重ね、唱えた「虎の子渡し」「七五三」「心の字」「満月」「扇」「星座カシオペア」「京都五山」「十六羅漢遊行」などの諸説を紹介すると共に、著者が新たな説を提示。石庭の異名「虎の子渡しの庭」に込められた驚くべき暗号、観る者を魅了する「秘密のレイアウト」の真相が浮かび上がる。
■目次
・序言 本書を広く江湖に勧む 川勝平太
・入門編 龍安寺石庭の謎
御陵ノ下、石の表情、龍安寺小史、五つの謎、三つの謎
龍安寺年表
・推理編 五十五の推理
推理の手法、物語分析法と「五つの評価軸」
美学発見法と「四つの評価軸」
1.「秘密の構図」を発見する
2.「虎の子渡し」の暗号を解く
3.「七五三」の暗号を解く
4.「日本的発想」と「西洋的テツガク」
5.「あの手この手」の構図探し
6. 石の存在感
7. 美は白砂にあり
8. 満月を仰ぎ、西行を想う
9. わが君「細川吉兆家」の記憶
10.先達の奇想天外
11.十五の石、四十の花、五十五の心
著者:細野透
出版社:淡交社
サイズ:四六
ページ数:279
発行年:2015.01
