図録からデザインへ 近代京都の図案教育
近代化の波に直面した伝統の都で、新時代の「図案」開発により工芸・産業界の復興を目指したデザイン教育70年の軌跡をたどる。図案作品200点以上を収録。
■目次
・はじめに 京都で展開されたデザイン教育の軌跡 並木誠士
・序章・図案からデザインへ
図案教育の産声 松尾芳樹
京都の近代化と図案教育 岡達也
京都府画学校の概要
・第1章 図案教育草創期
明治4年-明治27年 画学校創設と図案教育の開始
京都の近代化と京都博覧会
画家と染織の下絵
図案教育前史
関係人物紹介 幸野楳嶺 谷口香? 中澤岩太 猪飼しょう谷
・第2章 浅井忠・武田五一と神坂雪佳
年表:明治28年-明治40年
図案教育を主導した芸術家たち
第4回内国勧業博覧会
パリ万国博覧会とアール・ヌーボー
遊陶園と京漆園
佳都美会
京都市陶磁器試験場
関係人物紹介 浅井忠 武田五一 神坂雪佳 古谷紅麟
・第3章 『倣う』から『創る』へ
年表:明治41年-大正12年
美工と高工、それぞれの道へ
第5回内国勧業博覧会
文展と農展
アール・デコ博と美工・高工
美工会
千總・千治
関係人物紹介 本野精吾 向井寛三郎 霜鳥正三郎 布施喆詮
高橋五山 小合友之助 福永俊吉
・第4章 学業から職業へ
年表:大正13年-昭和14年
産業界に浸透する教育の成果
美工と龍村美術織物・川島織物
千熊章禄資料
本野精吾と真美会の活動
高島屋百選会
丸紅染織美術研究会
あかね会
関係人物紹介 山鹿清華 千熊章禄 水木兵太郎 赤澤鉞太郎
・終章 今日における「図案」の意味 岡達也
著者:並木誠士、松尾芳樹、岡達也
出版社:淡交社
サイズ:B5
ページ数:143
発行年:2016.06
