職人暮らし
桧皮葺・柿葺の専門職人の十代目で、国宝や重要文化財の歴史的建造物の保存修復を生業とする著者が、その経験および屋根職のほか、宮大工、左官などの他の匠たちから聞き出した話をもとに、職人人生の機微と、知られざる伝統技術職人の「現在」を伝える。
■目次
・はじめに
・序章 職人学事始め
おのれを知るということ/ものを作るということ
・第1章 職人の住まいと生活
明治の余り風/職人の時間割
・第2章 職人の技
現場が教科書/技が身につくとき
・第3章 職人の経済学
職人の人生設計/不安定もまた楽し
・第4章 職人を育てる
平成職人事情/親方の本音
・第5章 職人の掟
職人気質とは何か/業界のしきたり
・第6章 職人、旅に学ぶ
職人と旅/「お勉強」の時間
・終章 職人の引き際
素敵な老い自宅/所縁を放下する時/逝く者を送る
・あとがき
著者:原田多加司
出版社:筑摩書房
サイズ:新書
ページ数:222
発行年:2005.10
