日本建築入門 近代と伝統
近代の日本建築には、「日本という国への意識」が脈々と流れている。つまり、日本の建築を見れば、「日本的なるものとは何か」というアイデンティティの問いと対峙することにもなる。オリンピック競技場、万博パヴィリオン、国会議事堂、皇居など、海外からも注目を集める国家規模のプロジェクトが計画されるたび、伊勢神宮、桂離宮などの伝統建築が再検討され、議論が重ねられてきた。本書では、建築史・建築批評の第一人者が日本のシンボリックな有名建築をとりあげ、それらの議論を詳細に追う。日本のナショナリズムとモダニズムの相克がいま蘇る!
■目次
序論 なぜ建築と日本が結びつくのか
第1章 オリンピック
第2章 万博
第3章 屋根
第4章 メタボリズム
第5章 民衆
第6章 岡本太郎
第7章 原爆
第8章 戦争
第9章 皇居・宮殿
第10章 国会議事堂
著者:五十嵐太郎
出版社:筑摩書房
サイズ:新書
ページ数:288
発行年:2016.04
