百貨店の誕生 都市文化の近代
人々は百貨店に特定の必需品を買いに出かけたのではなく、百貨店の中でそれを発見し、夢とともにそれを買ったのである。明治前期、新しい販売スタイルで大衆の人気を博し、繁華街が席捲した勧工場。三越をはじめ呉服店の百貨店への脱皮。モダンで高級なイメージ戦略で、成長を重ね、豪華な建物、大食堂、屋上遊園地、大衆の遊覧場として独自な発展を遂げた百貨店を通して辿る、明治、大正、昭和の都市の近代史。解説 吉見俊哉
著者:初田享
出版社:筑摩書房
サイズ:文庫
ページ数:317
発行年:1999.09
