錯乱のニューヨーク(文庫版)
人間の欲望と一致する、ある神話的な到達点を自らの手で目指し、現代文化の基礎として複合的な超過密文化を生み出した都市マンハッタン。理論のユートピア=摩天楼、理想主義の断片=ロックフェラーセンター、予想外の突然変異=ラジオシティ・ミュージックホール・・・・。地表上をグリッドに仕切り数々の建築物を打ち立てたこの都市の誕生・成立・発展の過程、さらにその可能性と限界を、多くの貴重図版ともにエキサイティングに描き出す。現代建築の巨人による伝説の書、待望の文庫化。この書を読まずして、現代建築を語るなかれ。 解説 磯崎新
■目次
・序章
・前史
・第I部 コニーアイランド-空想世界のテクノロジー
・第II部 ユートピアの二重の生活-摩天楼
・第III部 完璧さはどこまで完璧でありうるか
-ロックフェラー・センターの創造
・第IV部
用心シロ!ダリとル・コルビュジエがニューヨークを征服する
・第V部 死シテノチ(ポストモルテム)
・補遺 虚構としての結論
著者:レム・コールハース、鈴木圭介
出版社:筑摩書房
サイズ:文庫
ページ数:556
発行年:1999.12
