江戸の坂 東京の坂 (全)
東京は坂の街。「その名は江戸っ子気質そのままで、単純明快、即興的で要領よく、理屈がなくて、しかもしゃれっ気があふれている。」
富士を眺められる坂は「富士見坂」、海を望む坂は「潮見坂」、墓地のそばの坂は「幽霊坂」、赤土の坂は「赤坂」、急な坂は「胸突坂」・・。東京の坂道と、その名前を見つめると、江戸庶民の暮らしと心が浮かび上がる。
本書では、東京中を隈なく歩き古書や古地図を渉猟して、坂道に織り込まれた歴史を辿る。「坂道」研究というジャンルを確立し、いまなお坂道ファンのバイブルと親しまれる古典的名著。
解説 鈴木博之
著者:横関英一
出版社:筑摩書房
サイズ:文庫
ページ数:522
発行年:2010.11
