都市への権利
都市は投資家や技術者のためにあるのではない、われわれ「利用者」のためにあるのだ!都市への人口・資本集中が加速する産業化社会。それに抗する運動のうねりの中にあって、著者ルフェーブルは、消費社会に従属させられてきた現代人の日常生活を批判する。そして、人間の主体性を取り戻すことを訴え、遊びやアートへの参加を通して「作品」としての都市を創ることを提唱した。コミュニティの意義がふたたび問われる今日、批評理論の分野からも再評価が進むラディカルな「都市革命」宣言書の文庫化。 解説:南後由和
■目次
・まえがき
・工業化と都市化 はじめの概観
・哲学と都市
・細分化された科学と都市現実
・都市の哲学と都市計画的イデオロギー
・都市の特殊性 都市と作品
・連続と非連続
・現実と分析との諸水準
・都市と田舎
・危機的な点の周辺において
・都市的形式について
・スペクトル分析
・都市への権利
・展望か前望か
・哲学の実現
・都市、都市的なるもの、および都市計画についてのテーゼ
・訳者あとがき
・文庫版解説 南後由和
著者:アンリ・ルフェーヴル、森本和夫
出版社:筑摩書房
サイズ:文庫
ページ数:247
発行年:2011.09
