都市景観の20世紀
この時代は風景すら「商品」だ。『場所の現象学』の著者が迫る都市景観の解読。
歴史的町並みがその造られた時代を私たちに語りかけるように、現代の都市景観は近・現代の価値観を体現している。本書は、都市計画と摩天楼を生みだした19世紀末の現代都市の誕生からポストモダンが終焉する20世紀末に至るまでの都市景観の変遷をたどる。コンクリートとガラスのモダン建築、折衷主義的ポストモダン建築、ゾーニング、ニュータウン、高層ビル、ガソリンスタンド、ファーストフードチェーン、ショッピングモール、、、現代都市の外見を構成してきた景観要素をつぶさにウォッチングし、それらの形を生みだした理念と、それらがそのユーザーに図らずも植えつけてきた意味について卓抜した発想力で考察する。
著者:エドワード・レルフ、高野岳彦、神谷浩夫、岩瀬寛
出版社:筑摩書房
サイズ:文庫
ページ数:420
発行年:2013.09
