吉田五十八自邸/吉田五十八 ヘヴンリーハウス 20世紀名作住宅をめぐる旅 5
アカデミズムの論争や流行から距離を置き、「日本の家」を独自に探求した建築家、名匠・吉田五十八。吉田茂や岸信介や梅原龍三郎などの戦前戦後のセレブたちの邸宅を手がけた数寄屋建築の巨匠がたどり着いた珠玉の自邸を本格的に紹介。日本のモダニズムは可能なのか?吉田五十八が出した解答がここにある。
■目次
・第一章 吉田五十八自邸 歴史と創造
吉田五十八の建築との出会い/ル・コルビュジエを通して
図面の再現を通して/空間の力学/線を整理する/吉田五十八、終の棲家へ
増改築の繰り返し/吉田夫人との会話/数寄屋ではなく近代建築
自邸再訪/庇が切り取る風景/部屋の感覚/批評と共感
人間化された自然らしさの精密/優しさと厳しさ/氏と育ち
けれんみなく/生活世界の日常を支える建築/「いい建築」とは何か
歴史と創造/世界建築としての日本建築/記憶の宿りどころとしての建築
・第二章 吉田五十八 その文体(スタイル)
対談 建築にとっての「文体」とは何か 富永讓×後藤武
・資料編
・あとがき カラリと晴れた建築の(吉田性気候)を巡って
著者:富永讓
出版社:東京書籍
サイズ:215×180
ページ数:160
発行年:2014.12
