
新建築別冊 日本IBM本社ビル 1971-2009 建築とファシリティマネジメントのライフタイム記録
1971年11月、「日本IBMビル」は誕生した。2009年10月の移転による全館退去によって、日本IBMの本社ビルとしての生涯を終えた。本書は、その建築の全貌と、38年間の運用の詳細な記録を余すところなく伝えている。また、1981年にスタートした「計画的保全」は、わが国におけるファシリティマネジメント(FM)の最初の実践であり、その過程で、さまざまなFM手法や、コンピュータを駆使した戦略的な保全システムが開発された。FM担当者は、最新ビルに負けない先進性と働きやすい環境を提供するための経済合理性を、100年先まで予測し、追求していたのである。本誌は、建築の生涯記録であると同時に、建築の実現と維持管理に心血を注ぎ知恵を絞ってきた人びとの、活動の記録でもある。
■目次
・口絵
・日本IBM本社ビルの建築概要と年表
・第一章 日本IBM本社ビルが生きた38年
・第二章 日本IBM本社ビルの建築
・第三章 オフィスレイアウトマスタープラン
・第四章 ビル管理システムの活用
・第五章 省エネルギーとLCC100年
・第六章 インフィルの計画的保全とニューオフィス・イノベーション
・第七章 今に生きる施工技術と最終性能の確認結果の報告
・第八章 研究コンソーシアムからの報告
著者:
出版社:新建築社
サイズ:A4
ページ数:176
発行年:2010.09