軍艦島実測調査資料(追補版) 大正・昭和初期の近代建築群の実証的研究
「軍艦島」とは、長崎港より西南18kmの洋上に浮かぶ孤島「端島」の通称である。明治23年より昭和49年の閉山まで、わが国の近代工業化を支えてきた海底炭鉱の島である。東京電機大学建築学科の調査研究グループは、この島に遺された歴史的建造物や人工的住環境の実態を調査・実測し、各種の記録図面を作製するとともに、島全体や個別の建物の風化・崩壊の過程を観察・記録してきた。その中間報告として1984年3月に第1版が刊行されたが、その後の調査成果も加え復刻され、本書は第3版となる。
■目次
・I 写真編
建築物の記録写真/外部空間、護岸、鉱場、高島・中の島の記録写真/閉山以前の記録写真
・II 図面編
端島全体実測図面/30号島/日給社宅(16、17、18、19、20号棟)/65号棟/戦前の建築物の実測詳細図面集(30号棟、日給社宅、65号棟を除く)/戦後の建築物の実測詳細図面集/外部空間の実測詳細図面集/設備系統図面、その他関連図面
・III 解説編
序説/総論-1.遊水の思想、2.風化の季節、3.端島の水、4.みどり再考、5.端島の住環境/各論-1.軍艦島の概要、2.30号棟、3.日給社宅、4.8号棟、5.65号棟、6.戦前の建築群、7.戦後の建築群/調査記録
・参考資料(昭和11年「婦人之友」掲載記事の転載)
・あとがき
・その後の軍艦島
著者:阿久井喜孝、滋賀秀實
出版社:東京電機大学出版局
サイズ:315×230
ページ数:705
発行年:2005.03
