
JA 74 窓-メディアとしての境界 Windows:Innovative Mediation
窓は建築の基本的な部位のひとつであり、内部空間に光や風などを差し入れるための重要な装置である。窓のない構築物は存在するが、その構築物が人間の生命を担保するための空間を内包したとき、窓は不可欠な要素として同時に誕生する。つまり、窓の誕生は建築の誕生でもある。窓は、通風や採光といった物理的環境だけでなく、それらのもたらす身体的・心理的影響、さらには内部と外部の間に存在する、目に見えない社会的関係を調整する装置(メディアのようなもの)と捉えることができる。(編集)
■目次
・エディトリアル
・日本建築における窓の扱われ方
・対談 窓・内・外 窓を決める主体をめぐって 塚本由晴×藤本壮介
・アトリエ・ワンの窓
・藤本壮介の窓 final wooden house・house N・House before House
・千葉学の窓 エッセイ;厚みのある窓 MESH・八ヶ岳の別荘・studio御殿山
・SANAAの窓 ツォルフェライン・スクール
・青木淳の窓 J
・長谷川豪の窓 練馬のアパートメント
・乾久美子の窓 House K
・早草睦恵の窓 緑陰の家
・横河健の窓 八ヶ岳のJ邸
・堀部安嗣の窓 東山の家
・武井誠+鍋島千恵の窓 カタガラスの家
・西田司/ON DESIGNの窓 紅葉坂の家
・菊地宏の窓 大泉の家
・児玉祐一郎の窓 高知・本山町の家
・手塚貴晴+手塚由比の窓 隅切りの家
・五十嵐淳の窓 ANNEX
著者:
出版社:新建築社
サイズ:A4
ページ数:127
発行年:2009.07